第一飛行クラブ 広島 グライダー

このコーナーは、飛行機に関する雑学・珍事件・こぼれ話etcをちょっとあなたの耳にささやきます。

(C) First Flying Club HIROSHIMA  2001

第2回 「PAPIについて」           

パイロットの皆さんにとって、数ある航空灯火の中で日頃一番お世話になっているものが「PAPI」(*注1)ではないでしょうか。
このPAPIは、着陸の際の目安になるものですから地上の管理もかなり厳密に行われています。この精度を管理する地上でのメンテナンスについての話をしたいと思います。

このPAPI、上から見るといつもちゃんと4つきれいに並んでいると思います。実は、この4つの水平は常にミリ単位で一致させています。また、内部にある光学系のランプとフィルターは必ず同一の台座の上にあり、ずれが完全にないように調整されています。地上ではたかが数ミリでも1マイル離れれば大変なずれとなってしまいます。だから、たとえ、『PAPIはあくまでも着陸のときの目安です。』としても、地上側では、パイロットに対する着陸時の最大の情報源として誤差のないように厳密に整備を行っているんですよ。
 また、PAPIはどの空港でも滑走路のエッジの高さと±30センチ以内に合わせるように規定されているため、高さを定期的に水平器で確認しています。そのため、PAPIの設置高さのラインがほぼ地上の滑走路の高さといっしょといっても間違いないでしょう。ちなみに広島西飛行場の04側PAPIは、RUNWAYと一致していますし、22側はエッジから+12cmにセットされています。

 あの『パシッ』と切り替わる白・赤の光もご存知のとおり0.2度ずつずらしてセットしてあり、毎週1回飛行場がCLOSEしたあと検視板(オールのような棒で板の部分に目盛が刻んであり白・赤の変化角度がわかるようになっているもの)で1灯器で2箇所、各RANNWAY計16箇所検査しています。
今度、PAPIのそばをタキシングすることがあれば、PAPIの手前に検視板をさす棒があるのが見られると思います。なお、点検の際にずれが発見されればその場で調整しますし、調整できなければ調整済みのユニットと交換した後、メンテナンスセンターに持ち帰り専用の調整装置を使って調整を行っています。というわけで、地上でも航空機が安全に飛行できるよう支援している人が夜な夜な(時には昼間)作業していることを知識として知っていただければと思います。

 航空灯火には、ほかにもいろいろあります。機会がありましたら別の灯火や無線保安設備についても話ができればと思います。

(*注1)
PAPI(パピ、Precision Approach Path Indicator )とは、航空灯火の1つで、着陸しようとする航空機に適正な進入降下角度を示すために、航空機から見て滑走路の左側に設置された表示灯である。横一列の4灯で構成され、それぞれが航空機に向けて赤または白を表示する。航空機の適正な進入降下角度は3°とされており、空港の滑走路端から照射されているILSのグライドパスも3°に設定されている。PAPIは、その見え方の違いによりパイロットへ適正な進入降下角度3°を可視光にて伝える。

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