第一飛行クラブ 広島 グライダー

このコーナーは、飛行機に関する雑学・珍事件・こぼれ話etcをちょっとあなたの耳にささやきます。

(C) First Flying Club HIROSHIMA  2001

第1回 「なにコレ?そんな珍事件」           

これは、ある夏の日に某航空機使用事業の会社で実際に起こった珍事件です。
それは8月初旬の暑い日の出来事。その日、M社員(機長、32歳独身)はいつものように出社しました。出社後、カメラマンとの打ち合わせも済ませいつものように空撮のフライトへとおもむいたのでありました。あくまでもいつものように…。

その日のフライトもMさんらしい、エキセントリックな操縦ぶりでカメラマンも大満足。ライカミング0−320エンジンの爆音も快調で、彼には「絶好調!」と聞こえたとの後日証言もあります。しかし、Mさんの華麗な一日もそう長くは続かず間もなく不幸のどん底へ落とされることとなったのです。

飛行後の書類を整理し終え、カメラマンを見送ったあと愛機の飛行後点検をしようと機体に近づくとなんだかいつもの機体と違う、嫌〜な雰囲気がするのに気が付きました。なんとドアについているはずのドアロック用の鍵が無く、ドアにぽっかりと穴(直径約1.5cm)が空いているように見えるのです。Mさんはとりあえず鍵があったと思われるところに指をさし込んで見ました。「あ、指入った。」Mさんはそうつぶやきました。

「どうやら飛行中に脱落したらしい。」とMさんが気付くのにそう長い時間はかかりませんでした。その時、彼は今朝飲んだコーヒーがゆっくりと喉にこみ上げてくるのを感じた、といいます。その後はもう大変!警察など、法に従いそのスジへ電話をかけたり、管理局へ面倒をかけたりと、面倒の懸け倒しだったそうです。結局、飛行中に脱落した鍵のシリンダーは見つからなかったのですが、幸いにも地上への被害報告もなかったようです。本当によかった。

・・と言うわけで、今回は事無きを得たのですが、もしも地上の人や走行中の車両を直撃したら、と思うと心底ぞっとしません?このドアのシリンダーは、脱落する前にガタつくなどの兆候が現れないうえに、普段は中を見られることの少ないドアの内部の部品なので、事前に察知することが非常に難しい部品です。今回の出来事を機会にすべての機体について点検を実施したそうですが、他の機体に異常は認められなかったそうです。

このケースは非常に特異な事例だと言えますが、危険な出来事に違いは無く予期せぬ危険な事例としてお伝えしたいと思います。



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